中国・宝山鋼鉄は、5月の国内ブリキ販売価格を前月比で据え置くと需要家に通知したようだ。昨年11月以来6カ月ぶりに前月並みの販価となる一方、依然厳しいコスト環境下にあり、市場では「直近5カ月で打ち出した値上げの浸透を見極めるもの」との受け止めが聞かれる。需要が精彩を欠く中、これまで国内向けの波及が期待された輸出価格についても今後の動向が注視される。