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鉄鋼ニュース

2017/03/17 06:00更新

日鉄住金鋼板、国内向け鋼板全品種値上げ。4月出荷から1万円以上

 日鉄住金鋼板は16日、国内向け鋼板製品の全品種(溶融亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板、カラー鋼板など)について、4月1日出荷分から現行比トン当たり1万円以上の値上げを実施すると発表した。

 昨年から高炉の主原料高騰や国内外の鋼材市況が上昇しているのに伴い、原板の調達コストが膨らんでいることに加え、亜鉛やアルミといった副原料価格も高くなっており、「単独でのコストアップの吸収が極めて困難な状況」(同社)に直面している。高度な品質要求への対応や設備更新など安定供給に不可欠な製造基盤の整備を進める上で、「再生産可能なレベルまでの価格改定が必要」(同)と判断した。
 今回の値上げは、昨年7月と12月の各出荷分に続く第3弾で、累計の改定幅は最大3万円に上る。日鉄住金鋼板では、次世代ガルバリウム鋼板「エスジーエル」の販売増などを背景に2017年度上期にかけて高操業が続くとみている。
建材薄板メーカー/採算改善道半ば/供給タイト、売り腰引き締め続く
 建材薄板業界では昨年央以降、鋼板メーカー各社で供給のタイト感が顕著になっている。各社とも生産余力に限りがある中、断続的な原板や副原料の高騰が直撃。今なお採算改善が道半ばにあり、受注の上積みが難しい鋼板メーカーにとって、価格設定の在り方が17年度の業績を左右するだけに、今後も各社の売り腰は引き締まった展開が続きそうだ。
 市場では、屋根や壁材といった金属外装材をはじめとする需要の回復に加え、輸入材の価格上昇で国内に調達をシフトする動きが拡大。値上げに先立っての駆け込み発注や納期を優先する先物の手配を背景に出荷の時期や数量を調整する局面が散見される。
 原板とともに副原料も高値での調達を余儀なくされる。LMEベースで、亜鉛は直近1年で50%、アルミは20%それぞれ価格が上がり、為替も円安に振れるなど複数のコストアップ要因が収益を圧迫する。
 鋼板製品の値上げをめぐっては、一定の割合で進ちょくするものの、店売りやヒモ付きなど顧客層によって新価格の浸透に濃淡がある。先行きでさらなる需要回復が見込まれる中、安定操業には適正マージンの確保が必至なだけに、市場では「4月以降も強気な販売姿勢は緩みそうにない」(流通筋)との見方が大勢を占める。

続きは日刊鉄鋼新聞をご覧ください。

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